「三原の味たこせん」が美味。やばいコレ好き。
もともと海老は苦手でもえびせんは好きな人なので、同系統といえばそうなんですが。


若木未生「GLASS HEART イデアマスター」を読みました。
ゆっくりしっかり感想書きたいけど、とりあえず、読んでよかった。

イデアマスター―GLASS HEART (バーズノベルス)

イデアマスター―GLASS HEART (バーズノベルス)

よかったです。


<感想追記>
初読の感じをもうちょっと覚えておきたいのと、ゲームに夢中なのとで、まだ一回通しで読んだだけですが。
登場人物それぞれのスタンスや感情は変わりつつも、文体としては初期のグラスハートに近い気がしました。
初期を最後に読んだのも随分前なのですが…。


個人的には、朱音がそういう行動を選ぶのが「女」っぽくて少し不満。
現実的に考えればそうするだろうし、それを選ぶのは納得いくけれど、小説だからこそ夢を見たいところもある。
なぜ、「どちらかをきちんと選ばなきゃ」という思考に落ち着いてしまうのか?と。
逆に考えれば、私は朱音というキャラクターに「女」を求めていなかったのかも。
だからこそ、小説内でわざわざ朱音一人称で語られる「女」に引っかかる。
もちろん、わざとそういうキャラクター造形にしているのかもしれないけれど。
元々一番初めから「高岡尚のおっかけ」「女の嫉妬を被る女」というキャラクターを負ってはいたけれど、それに「立ち向かう」「音楽が一番大事」という意識を持っているんだろうと考えていたので(もちろん作中でもそう言ってくれてるんですが)、そっかーそこに落ち着いちゃうのかー勿体ない、という感じ。朱音というキャラ個人は好きなんだけど。
逆に、坂本というキャラクターはジュブナイルの王道を行く、まさに青春小説という爽快感。
そこまで行きつくと思っていなかったくらいの少女趣味展開なので、面白かったし、予想外にまっすぐに成長したなと。
高岡尚は、AGEがまずあって、グラスハートでは保護者・傍観者のような役割でずっと来て、その悪意的解釈を作品内にきちんと出したのはよかった。が、それをどう乗り越えたの?という肝心なところが曖昧に。νガンダムとか言われても。音楽を文字だけで表わす限界といえばたやすいのかもしれないが、それを言ったらこの作品自体成立しないし。結局「大人なヒト」で終わってしまったような。まあそれもアリだと思うけど。それともそういう努力を見せつつ隠すのが「大人」だと言いたいのだろうか。
藤谷直樹は「人間になれた」って感じでFAでよいのだろうか……。それとも意外と一番人間らしかったということだろうか……。天才と自分で言っているわりには人間心理をよくお分かりで、どちらかというとただ迷惑で自分勝手な人なのではなかろうかと思うのだけれども、キャラクター・ストーリーとしては面白いのでこれもアリとは思う。


ええと、全体としては面白く楽しく読ませていただきました。行間を埋めるべき(←可能の用法で)情報が少なすぎて、上でいろいろ言ってますが、何を語っても妄想かも、という感じもしてます。が、元々若木未生さんの文章はそういうところがあり、だからこそ面白い面もある、とも思うので、読めてよかったです。


ミーハーな感想としては、日野ヒビキかわいい!櫻井ユキノは全然アリ!むしろ自覚ある悪キャラ大好き!ラプンツェル脱獄聞いてみたい!……て感じです。