氷室冴子さんの

「冬のディーン夏のナタリー」という作品があって。久し振りに図書館で借りて読み返してみた。やっぱり好きだなあと思いつつ三巻(現在の所シリーズ最新刊だがこのまま最終巻になりそう)の奥付を見てみると1993年(その前の二巻は1989年)。
確かに、色々古いんだ。出てくる言葉とか。カタカナの使い方とか。
でも、それでも面白くて、全部ストーリー展開覚えてる筈なのに一気に読んだ。何だかんだ言って氷室作品で一番好きかもしれない。大学で「時代を超えて"面白い"と思われるものこそ文学だ」と仰った先生がいたことを思い出した。
しかしもう10年経つのか…。「銀の海金の大地」が三巻までしか出てないものな。高校生の時十巻辺りだったっけ。
先日本屋に行ってたまたまコバルトの棚を見て、「読んだことがある・ない」を確かめていったら殆ど「ない」になって隔世の感を覚えた。一時期殆ど「ある」だったのに。ちなみにその棚にはBL系はあまりなかった。ちょっと安心。平積みのところには流石にフェアだからあったけど。ていうかあの帯こわいよ。