ちょっと私的つれづれ

最後じゃないことを願って、出来るだけ普通にお茶のお稽古を終わる。今日は同じ時間の方がいらっしゃらなかったので、先生と一対一で。習い始めの気分に戻ってちょっと緊張した。普通のお棚のお手前久し振りだったし。
習い事は大抵自分の意志で(というより我儘で)始めたけど、20越えてから習い始めるのはまた何かちょっと違うような。二年間通い続けた所にもう行かないのだと思うと、寂しいより実感がわかなくて不思議な感じ。抹茶飲むのも暫くない筈だけれど、全くしみじみした気分にもならず。来週もまた伺います、と言いそうな。
茶道というものや先生やお弟子さんたち皆さんの雰囲気が、「一旦やめたらそこで終わりね」みたいなものじゃないからだろう。皆さん優しくて大人で、本当によくしていただいた。どんなに気持ちが荒んでも落ち込んでいても切羽詰まっていても、あの茶室での時間は時の流れがそこだけ違うかのように落ち着いて楽しかった。一時期、本当に面倒で行けなかった時も実はあったのだけれど。でもやっぱり、そのままさようならには出来なかった。
お茶会やら初釜やらも経験させていただいて、着物もちょっと着慣れてきたような気もしたり。良いものを沢山見せていただいて、器の扱い方、ものを大切にするということなんかも教わった。
お餞別にいただいた桃色の棗が可愛らしくて嬉しかった。
今は、別の先生につくなんてあまり考えられないのだけれど。何らかの形で続けられたらよいなあと、思った。