世界の中心で、愛をさけぶ

見てきました。天邪鬼なんで流行からは逃げ出したい派なんですが、何でだろう。友人から「映画何見たい?」と聞かれ、真っ先に「コレ!」と大プッシュ。「『トロイ』見たいって言うと思ったのに外れた」と悔しそうな友人。歴史モノは確かに好きですがハリウッド系は好きじゃないんですよ。ブラピは好きな方ではありますが。
感想。可愛かった。高校生二人の、擦れてない恋が可愛かった。女の子がきらきら輝いててちょっと大人ぶっていて、男の子がちょっと悪がりたい、後先見えてない幼さを持っていて。髪が抜けたアキをそっと盗み見て、その時は何もできずにそのまま帰ってしまって、次に来た時は婚姻届持ってきて、ガラス越しのキスがただ一回のキスで(と思いたい)。現実で考えたら夜中にどうやって病院入ったり抜け出したりするんだよとか思うんだけど。ストーリーとしては単純で、律子の足という仕掛けがあったから単に「今」と「昔」の恋人で悩むというものにならずに済んでるけど。パンフレットで大沢たかおが「サクの"その後"のストーリーも読む人の想像力の数だけあるんです」と言っていた。まさに想像力の働く余地のある映画だと思う。
あと、映像の綺麗さが素敵でした。特に島での夕焼けや夜の焚き火。
キャストの豪華さとくだらなさもポイント。天海祐希カッコいいし。クドカンは兎も角マギーとかダンディとか。
個人的には、舞台が四国だなんてまるで知らなかったもので、松山出てきて「やられた!」と。伊予鉄の古町行きとか高砂町役場の看板とか、泣いていいですかってな感じで。