ライトノベル完全読本

紀伊国屋梅田本店で接収。帰りの新幹線2時間で対談以外はあらかた読む。御大と福井さんの対談はちゃんと読んだ。馴染みのある内容が多い所為かさらりと読めてしまう。ライトノベルの特集雑誌だけに対象と同じように読みやすいなあとか思ってしまう。
全体としては多少分野に偏りがある構成に思われるんですが、今売れてるものを中心に据えたらそうなるんでしょうな。
年表とレーベルごとの編集長へのインタが大変興味深かったです。下読みからアドバイスとかはちょっと特集の域を越えている様な気がするが、これも読者と作者の位置が近いことの現れかなあと。読者が作者になり、作者も一読者である。そんな構図が一般文芸より強く成り立っているような。世代的にも今の中堅新人作家はライトノベルを読んで育ってきた人たちだろうし。自分も気がつくとコ○ルト文庫とは人生の半分を一緒に過ごしてる。
わざわざ特集してまとめるほどのものがあったかというと謎ですが、こうやって一旦整理してあるのはいいかもしれないと思いました。
最近ラノベというもの全体をネタにした論評が増えている気がするんですが、自身が含まれている同時代の論評って難しいなあと思います。好きこそものの上手なれとは言い難い。