荻原規子さん「風神秘抄」読了。
きっちり面白かったです。特に冒頭、斉藤別当実盛が謀りごとで僧兵を出し抜くシーンは、仕事に関わっているところなので。おお、これ原文わかるぞと思って読んでいた。鳥彦王のキャラが立っていて、主役二人が一生懸命で、特に糸世がいい女の子で。笛吹きと舞という芸能にからめてうまく話が織り上げられていて。面白くて上手いと思ったのですが、同時にちょっと物足りなさも。良くも悪くも荻原さんの定型で、今までに見たキャラ造詣と話のつくり。読み手の我儘かもですが。感想って主観混じるから難しいなあ。